グローバルディレクトリ エディタ コマンド

このセクションでは、GDEのコマンドについて説明します。GDEはコマンドの略語を許容します。各コマンドを記述するセクションは、そのコマンドの最小省略形と、オブジェクトに関連しない修飾子の説明を提供します。object-typeについて説明するセクションでは、関連するすべてのオブジェクト関連の修飾子が記述されています。

コマンド シンタックス:

GDEコマンドの一般的なフォーマット:

command [-object-type] [object-name] [-qualifier]

これは:

-object-type

-N[AME] space(名前空間), -R[EGION] (領域), または -S[EGMENT] (セグメント)にてコマンドが動作するかどうかを示します。

object-name

N[AME] space(名前空間), R[EGION] (領域), または S[EGMENT] (セグメント) の名前を指定します。. 異なるタイプのオブジェクトは同じ名前を持つことがあります。ネーム・スペース(名前空間)は接尾辞としてワイルドカード演算子 (*)を含むことがあります。

-qualifier

オブジェクトの修飾子を示します。

それぞれ個々のコマンドの記述フォーマットは、そのコマンドで必要な修飾子を指定します。

@, EXIT, HELP, LOG, QUIT, SETGD, SPAWN コマンドでは、この一般的なフォーマットを使用しないでください。適応できるフォーマットについては、これらコマンドのセクションごとの説明を参照してください。

コマンドライン上のコメントは感嘆符(!)で区切られ、末行までコメントされます。

注意 注意

引用符( "")で囲まれていない感嘆符(たとえば下付き文字)は、GDEによって残りの入力行は無視する原因となります。

コマンドライン上でファイル名を指定する

file-namesは、コマンド行の最後の項目として表示するか、引用符で囲む必要があります。UNIXファイル命名規則は事実上ファイル名の中で任意の文字の使用を許容するので、ひとたび -FILE_NAME や -LOG のような修飾子が1つのファイル名と引用符でない等号記号の後の最初の文字を導入すると、GT.Mはファイル名として行の残り全部を扱います。ファイル名を囲む引用符を使用する時に、GDEはファイル名の中では単一引用符として埋め込まれた引用符のペアを解釈します。ファイル名に感嘆符(!)、アスタリスク(*)、カンマ(,)などのCtrl(制御文字)または句読点文字を使用すると、操作上のファイル管理に大きな問題が発生する可能性があることに注意してください。FISはそのような行為に対して強くお勧めします。

この章で使用されるフォントと大文字と小文字の表記法

すべてのGT.MとGDEのコマンドと修飾子は、大文字または小文字のいずれかでコマンドプロンプトで入力があります。ただし、現在のグローバルディレクトリを SHOW する場合、GDEは次のケース規則を使用します:

  • 領域(REGION)とセグメント(SEGMENT)の名前は常に大文字で表示します

  • ネームスペースのオブジェクト名は、常にそれが入力された中で大文字小文字で出現します。

  • ファイル名は常にそれが入力された中で大文字小文字で出現します。

[注意] 注意

データベースファイルが作成される時、.dat 拡張子はファイル名に付加されます、しかし、もしそのような方法でそれを入力しない限り、グローバル・ディレクトリ一覧にはけっして表示されません。

これらのコマンドと修飾子の説明は、このドキュメントの至る所にある様々な文字種(大文字小文字)とフォントに出現します。このセクションでは、これらのコマンドと修飾子を記述する使用規則を説明します。

  • テキスト(In text):全てのGT.Mコマンドと修飾子は大文字で表示されます。

  • 例(In examples):コマンドライン入力は小文字で表され、太字のタイプライタフォントで表示されます。

@ (GDEコマンドファイル指定)

@コマンドはGDEコマンドファイルを実行します。テキストファイルに保存されたGDEコマンドを実行するには@コマンドを使用します。

@コマンドのフォーマット:

@file-name

ファイル名は実行するコマンドファイルを指定します。現在の作業ディレクトリ内のファイルを単独でファイル名を使用し、または相対パスまたはフルパスを指定します。

GDEはターミナルで入力された場合と同様に、コマンドファイルのそれぞれの行を実行します。

例:

GDE> @standard

このコマンドは、現在の作業ディレクトリ内のファイル内の標準とされるファイルの中のGDEコマンドを実行します。標準とはGDEコマンドを含める必要があります ; コメントは感嘆符( ! )で始める必要があります。

Add

ADDコマンドはグローバルディレクトリへ、新しい名前(NAME),領域(REGION),セグメント(SEGMENT)を挿入します。

ADDコマンドのフォーマットは次のいずれかです:

A[DD] -N[AME] namespace -R[EGION]=region-name
A[DD] -R[EGION] region-name -D[YNAMIC]=segment-name [-REGION-qualifier...]
A[DD] -S[EGMENT] segment-name [-SEGMENT-qualifier...] -F[ILE_NAME]=file-name
A[DD] -G[BLNAME] global-name [-GBLNAME-qualifier ...] 

ADDコマンドは object-type とobject-name の仕様が必要です。GDEは、コマンドで明示的に指定されていない修飾子のテンプレートからデフォルト値を提供します。

namespace は、グローバル名、または、グローバル名が global[[*]|[(from-subscript:[to-subscript])]] の形式で添字の範囲を持つ添字またはグローバル名で指定します。

ネームスペースとファイル名は大文字と小文字を区別します;他のオブジェクトは大文字と小文字は区別しません。

-Name

名前空間をグローバルディレクトリの領域にマップします。 ADD -NAMEコマンドの形式は次のとおりです:

A[DD]-N[AME] namespace -R[EGION]=region-name
  • グローバルとそのサブツリーを異なる領域(Region)にマップできます。

  • コロン(:)を使用して、添字付きの名前の範囲とそのサブツリーを領域(Region)にマップすることもできます。範囲は左側で閉じられ、コロンの右側で開きます。たとえば、add -name PRODAGE(0:10) -region DECADE0 は、アプリケーションが常に整数添字を使用すると仮定すると、 ^PRODAGE(0) から ^PRODAGE(9)を領域 DECADE0 へマップします。

  • また、$CHAR() および $ZCHAR() を使用して、印字不能文字を添字として指定することもできます。""(空文字列)または値なし(例えば、20: または :20 or または : )は、左側の最初の添字("")から右側の最後に可能な文字までの、自由な範囲で指定します。

  • 領域(Renge)にまたがる同じ添字のない名前を共有するグローバル変数を含む領域(Renge)は、標準のヌル照合を使用する必要があります。廃止されたオリジナルのnull照合を使用しようとすると、エラーが発生します。

例:

GDE> add    -name IMPL                             -region=OTHERMUMPS  !MUMPSのIMPLをOTHERMUMPSにマップします
GDE> add    -name IMPL("GT.M")                     -region=MYMUMPS     !IMPLのGT.MをMYMUMPSにマッピングしている間に

これらの例は、グローバルのサブツリー全体を領域にマップします。

例:

GDE> add    -name PRODAGE(0:10)                    -region=DECADE0     !範囲は左側で閉じられ、右側で開きます
GDE> add    -name PRODAGE(10:20)                   -region=DECADE1     !PRODAGE(10) は DECADE1 にマップします
GDE> add    -name PRODAGE(20:30)                   -region=DECADE2

この例では、コロン(:)を使用して、添字付きの名前の範囲とそのサブツリーを領域にマップします。範囲は特定の数値または文字列であることに注意してください。GDEは範囲内でワイルドカード("*" を使用)をサポートしていません。

例:

GDE> add    -name=PRODAGE(:10)                     -region=DECADE0     !この行と次の行は同等です
GDE> add    -name PRODAGE("":10)                   -region=DECADE0     !10までの数字で、10を含まない数字
GDE> add    -name PRODAGE(20:)                     -region=DECADE2     !20からすべての数字(> 20)+文字列
GDE> add    -name PRODAGE(20:"")                   -region=DECADE2     !上の追加と同じ

これらの例は、$CHAR() および $ZCHAR()を使用して印刷できない文字を指定する方法を示しています。引数は、正の整数(指数 - E シンタックスは使用不可)で、そして、$CHAR()の有効なコードポイントまたは$ZCHAR()の範囲で、現在の$ZCHSETに関しては両方とも、であることに注意してください。また、""(空文字列)または値なし(例えば、20: または :20 or または : )は、左側の最初の添字("")から右側の最後に可能な文字までの、自由な範囲で指定します。

例:

GDE> add    -name MODELNUM                         -region=NUMERIC
GDE> add    -name MODELNUM($char(0):)              -region=STRING

この例では、数字の添字と文字列を別の領域にマップしています。

例:

GDE> add    -name DIVISION("Europe","a":"m")       -region EUROPEAL
GDE> add    -name DIVISION("Europe","m":"z")       -region EUROPEM
GDE> add    -name DIVISION("Australia")            -region AUSTRALIA
GDE> add    -name DIVISION("USA","South","a":"m")  -region USSAL
GDE> add    -name DIVISION("USA","South","m":"{")  -region USSMZ
GDE> add    -name DIVISION("USA","WestCoast")      -region USWC

この例では、複数の添字レベルで同じ添字のない名前を持つグローバル変数をマップします。

例:

GDE> add    -name x                               -region=REG1
GDE> add    -name x(5)                            -region=REG1
GDE> add    -name x(5,10:)                        -region=REG2
GDE> add    -name x(5:20)                         -region=REG2
GDE> add    -name x(20)                           -region=REG2
GDE> add    -name x(20,40)                        -region=REG2
GDE> add    -name x(20,40,50:)                    -region=REG3
GDE> add    -name x(20,40:)                       -region=REG3
GDE> add    -name x(20:)                          -region=REG3

この例では、次のマッピングを実行します:

  • ^x から ^x(5,10)を含まないところまで、REG1にマップします。

  • ^x(5,10) から ^x(20,40,50)を含まないところまで、REG2にマップされます。

  • ^x(20,40,50) から ^x の最後の添字までがREG 3にマップされます。

-Segment

セグメントをデータベースファイルにマップします。 ADD -SEGMENTコマンドのシンタックスは次のとおりです:

A[DD]-S[EGMENT] segment-name [-SEGMENT-qualifier...] -F[ILE_NAME]=file-name

例:

GDE> add -segment temp -file_name=scratch

このコマンドは、セグメント名 TEMPを作成し、現在の作業ディレクトリ内にそれをファイル scratch.dat へマップします。ただし、スクラッチをファイル名、つまり環境変数として指定する場合、各プロセスは実行時にその環境変数の変換を使用してファイルを使用します。

-Region

領域(Region)をセグメントにマッピングします。ADD -REGIONコマンドのシンタックスは次のとおりです:

A[DD]-R[EGION] region-name -D[YNAMIC]=segment-name [-REGION-qualifier...]

-Gblname

同じ添字のない名前を共有するグローバル変数の照合を指定するメカニズムを提供します。照合を指定することは、複数の領域(Region)にまたがるグローバルに必要であり、代替の照合を使用します。グローバル名EURCentral(はじめにのセクションで説明)は代替照合を使用するため、GBLNAMEセクションにエントリが必要です。 ADD-GBLNAMEコマンドのフォーマットは次のとおりです:

A[DD] -G[BLNAME] -C[OLLATION]=collation_number
  • 文字列の添字は照合の対象となるため(グローバル変数名の添字のない部分と数字の添字は区別されません)、GDEは各添字のないグローバル変数名に関連付けられた照合シーケンス番号を知る必要があります。M標準照合(デフォルト)の照合番号はゼロ(0)です。その結果、代替照合(0以外)を使用する場合、照合変換は他のGT.Mコンポーネントと同じ方法でGDEで使用できるようにする必要があります。すべてのグローバル(すべてのノードが同じ添字のないグローバル名を共有する)は、単一の照合を持つ必要があり、これは暗黙的に複数の領域(Region)にまたがっていないグローバルの場合です。

  • 複数の領域にまたがらず、グローバル・ディレクトリのGBLNAMEセクションで定義された照合特性を持たないグローバルは、マップするデータベース領域で定義されたデフォルトの照合特性を使用します。一方、複数の領域にまたがるグローバルは、グローバルディレクトリのGBLNAMEセクションによって明示的に設定された明示的な照合順序を持ち、領域の照合特性に基づいて異なる照合を採用することはできません。GT.Mは、データベースファイルが作成されると変更できないGBLNAME特性によって複数の領域にまたがるグローバルの照合を決定するため、GDEは多くのエラーメッセージの照合をレポートします。

例:

GDE> add    -gblname EURCentral -collation=1
GDE> show   -gblname
         *** GBLNAMES ***
 Global                             Coll  Ver
 ------------------------------------------------------------------------------
 EURCentral                           1    0

Change

CHANGEコマンドは、 領域(REGION)やセグメント(SEGMENT)ために、名前から領域へ(name-to-region)または領域からセグメントへ(region-to-segment)マッピングと環境を変更します。

CHANGEコマンドのフォーマット:

C[HANGE]-N[AME] namespace -R[EGION]=new-region
C[HANGE]-R[EGION] region-name [-REGION-qualifier...]
C[HANGE]-S[EGMENT] segment-name [-SEGMENT-qualifier...]
C[HANGE] -G[BLNAME] -C[OLLATION]=collation_number

CHANGEコマンドは object-typeとobject-name の仕様が必要です。

一度GDEを終了すると、変更されたマッピングは次に続いてイメージのアクティブ化により有効になります(例、次の RUN または mumps -direct コマンド)。データベースパラメータへの変更は、変更されたグローバルディレクトリを使用し次に続いて MUPIP CREATEコマンドで作成された新しいデータベースファイルのみ有効になります。既存のデータベースファイルの特性を変更するMUPIP SETコマンド(または場合によってはDSE)を使用してください。

例:

GDE> change -region master -dynamic=temp -key=100

このコマンドはセグメント(SEGMENT) temp を使用して領域(REGION) master に変更し、この領域(REGION)におけるファイルの次の創出で100文字の最大KEY_SIZEを確立します。セグメントtemp に新しいデータベースファイルを作成する次回の MUPIP CREATE の後にKEY_SIZEの変更が有効になるまでには、GDEセッションがEXITsした後に、セグメント(SEGMENT)の変更はグローバル ディレクトリを使用するシステムの初回時に有効になります。

Delete

DELETEコマンドはグローバルディレクトリから、名前(NAME),領域(REGION),セグメント(SEGMENT)を切り離します。DELETEコマンドは実際のデータは削除しません。ただし、GT.Mは、それらをマップしていない代替グローバルディレクトリを使用している拡張リファレンスを経由することを除いて、グローバル変数をマッピングしていないデータベースファイルにはアクセスしません。GT.Mレプリケーションは、レプリケートされたインスタンスの一部であるデータベースファイルに実際にマップされない限り、拡張参照で行われたグローバル更新をサポートしていないことに注意してください。

DELETEコマンドのフォーマット:

D[ELETE] -N[AME] namespace
D[ELETE] -R[EGION] region-name
D[ELETE] -S[EGMENT] segment-name
D[ELETE] -G[BLNAME] global-name

DELETEコマンドは object-type とobject-name の仕様が必要です。

名前(name)の削除は、名前空間(namespace)から領域(REGION)へのマッピングを切り離します。領域(REGION)の削除は領域(REGION)へマップされたすべての名前(NAME)をアンマッピングします。セグメント(SEGMENT)の削除はセグメント(SEGMENT)にマップされた領域(REGION)をアンマッピングします。

CHANGEコマンドを使用することで、名前(NAME)から他の領域(REGION)の削除、または、領域(REGION)から他のセグメント(SEGMENT)の削除を、マップするかもしれません。

デフォルトのネームスペース (*) は削除できません。

例:

GDE> del -name T*

このコマンドは 文字 "T" で始まるすべてのグローバル名の明示的なマッピングを削除します。このコマンドではいくつかのグローバル変数は削除されません。しかし、T* グローバル名は今後デフォルトのネームスペースにマップするので、少なくともこのグローバルディレクトリを使用している間は、文字 "T" で始まる以前から存在するグローバルは目に見えないことがあります。

Exit

EXITコマンドは、現在のGDE編集セッションで作られたすべての変更をグローバルディレクトリに書き、現在の編集セッションを終了します。

EXITコマンドのフォーマット:

E[XIT]

GDEはデータの完全な検証テスト(VERIFY)を実行します。もし検証(VERIFY)に成功した場合は、GDEは新しいグローバルディレクトリへ書こみ、検証メッセージを発行します。

もし検証に失敗した場合、GDEはすべての検証できていないマッピングのリストを表示し、修正のために待機します。適切な修正をしたり、または、そのオリジナルのグローバルディレクトリのまま残すなら、QUITコマンドを使うと未編集の状態になります。

もしグローバルディレクトリに変更を加えていない場合に、オリジナルのグローバルディレクトリがGDEで自動的にアップグレードされた古いフォーマットを持っていた場合を除き、GDEは新たなグローバルディレクトリには保存されません。GDEは古いグローバルディレクトリから現在のバージョンにアップグレードしながら、そこにグローバルディレクトリを以前のバージョンにダウングレードする機能がないので、したがって常にアーカイブデータを取り戻す必要があるすべてのグローバルディレクトリのコピーを保存する必要があることに注意してください。

Help

HELPコマンドはGDEコマンドと修飾子についてオンライン情報を表示します。

HELPコマンドのフォーマット:

H[ELP] [topic...]

ここで topic は欲しい情報を取得する対象のGDEのコマンドを指定します。トピックを省略するとGDEはそれを求めるプロンプトを表示します。

LOCks

LOCKSコマンドは、GT.Mが "local" ロック(リソース名がキャレットシンボル ^ で始まらないもの)をマップする領域(Region)を指定します。GDEは、キャレット記号(^)で始まりリソース名にマッチするグローバル変数名にマップされたデータベース領域(REGION)へ、リソース名のロックをマップします。

LOCKSコマンドのフォーマット:

LOC[KS] -R[EGION]=region-name

LOCKS - REGION= 修飾子は、ローカルロックのための領域(REGION)の仕様も認めます。By default, GDE maps local locks to the DEFAULT region . デフォルトでは、GDEはローカル・ロックを DEFAULT領域にマップします。

例:

GDE> lock -region=main

このコマンドは領域 main へリソース名のすべてのロックをマップします。リソース名はキャレット記号"^" で始めないでください。

注意 注意

GT.Mは、グローバル名のLOCKを、対応する添字のないグローバル名を持つデータベース領域に関連付けます。^EURWestというグローバルが複数のグローバルディレクトリにある複数の領域(Region)にまたがっているとすると、^EURWestが複数の領域(Region)にまたがっていない場合と同じように、LOCK ^EURWestのようなコマンドは機能しない可能性があります。LOCK ^EURWest のようなコマンドを使用する前に、^EURWestが複数のディレクトリー内の複数の領域(Region)にまたがる場合は、対応する添字なしの ^EURWest がすべてのグローバル・ディレクトリー内の同じ領域(Region)にマップされていることを確認してください。または、LOCKグローバル名を使用してLOCKSグローバル・ディレクトリ特性とのLOCK対話を制御したり、トランザクション処理を使用してLOCKの使用を排除してグローバル・アクセスを保護することができます。

LOG

LOGコマンドは、すべてのGDEコマンドのログファイルを作成し、現在の編集セッションを表示します。システムは、ユーザーによって入力されていない表示行すべての前に、注意を促すポイント(!)(つまり、コメント記号)を配置します。ログの中に、ログはコマンドプロシージャとして@記号を使用できます。

LOGコマンドのフォーマット:

LOG
LOG -ON[=file-name]
LOG -OF[F]

修飾子のないLOGコマンドは、GDEの現在のステータスログを報告します。LOGコマンドは、表示を効果的にロギングし、そして、GDEのセッションの現在のログファイルの仕様を見せるかどうかにより、メッセージを表示します。

GDEがセッションをしている間いつでも、 - ONまたは - OFF修飾子を使用して、ログ機能をオン/オフすることができます。しかし、GDEのセッションが終了する時のみ、GDEはログファイルを閉じます。

-ON 修飾子は、オプションのファイルの引数があり、それは、正規UNIXのファイルを識別しなければなりません。もしLOG -ON にファイル引数がない場合、GDEは、編集セッションのため、以前のログファイルを使用します。もしログが無いファイルが、以前にこの編集セッションの間に指定されたいたならば、GDEは、デフォルトの GDELOG.LOG ログファイルを使用します。

例:

GDE> log -on="standard.log"

このコマンドは、セッションのロギングをオンにし、standard.log への出力を指示します。

Quit

QUITコマンドは、グローバルディレクトリへの変更を保存せずに、現在の編集セッションを終了します。GDEは、グローバルディレクトリファイルを更新しません。

QUITコマンドのフォーマットは:

Q[UIT]

もしセッションがグローバルディレクトリへの変更を作る場合、GDEは「グローバルディレクトリが更新されない(Global Directory has not been updated)」という警告メッセージを発行します。

Rename

RENAMEコマンドは、空間名前(name-space)、領域名、または、セグメント名を変更することができます。

RENAMEコマンドのフォーマット:

R[ENAME] -N[AME] old-name new-name
R[ENAME] -R[EGION] old-region-name new-region-name
R[ENAME] -S[EGMENT] old-segment-name new-segment-name
R[ENAME] -G[BLNAME] old-global-name new-global-name

RENAMEコマンドは、ひとつのobject-typeと二つのobject-nameの仕様が必要です。

領域(REGION)の名前が変更された場合、GDEは、新しい領域(REGION)へ、すべての名前のマッピングを転送します。セグメント(SEGMENT)の名前が変更された場合、GDEは、新しいセグメント(SEGMENT)へ、領域(REGION)のマッピングを転送します。

例:

GDE> rename -segment stable table

このコマンドは、セグメント stable を table へ名前変更し、領域 stable へのマップを table へのマップにシフトします。

SEtgd

SETGDコマンドは、1つのグローバルディレクトリ上で編集を終了し、別の編集を開きます。

SETGDコマンドのフォーマット:

SE[TGD] -F[ILE]=file-name [-Q[UIT]]

-FILE=file-name は、異なるグローバル ディレクトリ ファイルを指定します。フルパス名または相対パスでなくファイル名を指定する場合、GDEは現在の作業ディレクトリを使用します ; もしファイルが拡張子をミスするならば、GDEは .gld をデフォルトにします。

- QUIT 修飾子は、グローバルディレクトリを変更した時に、現在のグローバルディレクトリで行われたすべての変更が書かれなくて、失われることを指定します。

SETGDはGDEが編集するグローバルディレクトリを変更します。もし現在のグローバルディレクトリが変更されていない、または、 - QUIT 修飾子がコマンドで出現しているならば、変更をシンプルに発生します。しかし、現在のグローバルディレクトリが変更されているなら、GDEはグローバルディレクトリを検証し、検証が成功されたら、それをグローバルディレクトリに書きます。検証が成功しない場合は、SETGDは失敗します。

例:

GDE> SETGD -f="temp"

これはtempを編集するグローバルディレクトリを変更します。ファイル名の前後を引用符で囲うことは、UNIXにファイル名を明解に識別します。もし -f が行の最後の修飾子ならば、引用符は不要です。

SHow

SHOWコマンドは、名前(NAMEs)、領域(REGIONs)、セグメント(SEGMENTs)についてグローバルディレクトリに含まれる情報を表示します、

SHOWコマンドのフォーマット:

SH[OW] -C[OMMAND] -F[ILE]=[gde-command-file]
SH[OW] -N[AME] [namespace]
SH[OW] -R[EGION] [region-name]
SH[OW] -S[EGMENT] [segment-name]
SH[OW] -M[AP] [-R[EGION]=region-name]
SH[OW] -T[EMPLATE] 
SH[OW] -G[BLNAME]
SH[OW] -A[LL]

-COMMAND:現在のグローバルディレクトリの状態を再現するGDEコマンドを表示します。

-F[ILE]=gde-command-file: オプションで、-COMMAND によって生成されたGDEコマンドを保持するファイルを指定します。 -FILEは、必ず -COMMANDの後に指定する必要があります。

SHOW -COMMAND -FILEで作成されたコマンドファイルを使用することを検討してください。デフォルトではテンプレートからグローバルディレクトリに新しい領域(Region)とセグメントが作成されます。もし誤ってグローバルディレクトリをアップグレードした場合は、SHOW -COMMANDを使用して、以前のグローバルディレクトリファイルを再作成するために、以前のGT.MリリースでGDEに入力できるコマンドファイルを作成できます。

[注意] 注意

@command-file コマンドの実行中にGDEがエラーを検出すると、コマンドファイルの処理を停止してオペレータプロンプトに戻り、オペレータにエラーを補うオプションを与えます。もしその後に、同じコマンドファイルに対して同じセッションで@command-file コマンドを再度実行すると、GDEは最後のエラーの後の行で処理を再開します。

-NAME、-REGION、-SEGMENT、-GBLNAME、-MAP、-TEMPLATE、-ALL は、GDEにグローバル・ディレクトリの選択された部分を次のように表示させる修飾子です:

- MAP:すべての名前(NAME)、領域(REGION)、セグメント(SEGMENT)とファイルを、現在のマッピングに表示します。この修飾子は、***MAP*** でタイトルされたレポートをSHOWのセクションに対応します。SHOW - MAPの出力は、領域名を引数に持ち - REGION 修飾子を指定することによって、領域のみを限定します。

- TEMPLATE:現在の領域(REGION)とセグメント(SEGMENT)のテンプレートを表示します。この修飾子は、***TEMPLATES*** でタイトルされたレポートをSHOWのセクションに対応しています。

***TEMPLATES***

- ALL:グローバルディレクトリ全体を表示します。この修飾子はレポートされたSHOWの"all" セクションを表示することに対応します。

***TEMPLATES***, ***NAMES***, ***REGIONS***, ***SEGMENTS***,  ***MAP***.

デフォルトでは、SHOWは - ALLを表示します。

グローバルディレクトリを表示したいならば、SHOWコマンドを実行する前に、 LOG - ON= を実行してログファイルを作成してください。 - LOGコマンドは、すべてのコマンドの入力および出力をキャプチャします。記録をハードコピーしたいならば、ログファイルを表示できます。

もし現在のグローバルディレクトリ状態をエクスポートする場合は、SHOW -COMMAND -FILE=gde-command-fileを使用してGDEコマンドファイルを作成し、ターゲット環境で実行します。

例:

GDE>show -template
                               *** TEMPLATES ***
                                                                          Std      Inst
                                             Def     Rec   Key Null       Null     Freeze   Qdb
 Region                                     Coll    Size  Size Subs       Coll Jnl on Error Rndwn
 ----------------------------------------------------------------------------------------------------
 <default>                                     0    4080   255 NEVER      Y    Y   DISABLED DISABLED
                  Jnl File (def ext: .mjl)  Before  Buff      Alloc      Exten   AutoSwitch
 ------------------------------------------------------------------------------------------
 <default>        <based on DB file-spec>   Y       2308       2048       2048      8386560
 Segment          Active              Acc Typ Block      Alloc Exten Options
 ------------------------------------------------------------------------------
 <default>          *                 BG  DYN  4096       5000 10000 GLOB =1000
                                                                     LOCK = 40
                                                                     RES  =   0
                                                                     ENCR = OFF
                                                                     MSLT =1024
 <default>                            MM  DYN  4096       5000 10000 DEFER
                                                                     LOCK = 40
                                                                     MSLT =1024

これは、グローバル ディレクトリのTEMPLATESセクションのみ表示します。

GDE>SHOW -command 
TEMPLATE -REGION -COLLATION_DEFAULT=0
TEMPLATE -REGION -NOINST_FREEZE_ON_ERROR
TEMPLATE -REGION -JOURNAL=(ALLOCATION=2048,AUTOSWITCHLIMIT=8386560,BEFORE_IMAGE,BUFFER_SIZE=2308,EXTENSION=2048)
TEMPLATE -REGION -KEY_SIZE=64
TEMPLATE -REGION -NULL_SUBSCRIPTS=NEVER
TEMPLATE -REGION -NOQDBRUNDOWN
TEMPLATE -REGION -RECORD_SIZE=256
TEMPLATE -REGION -STDNULLCOLL
!
TEMPLATE -REGION -NOJOURNAL
!
TEMPLATE -SEGMENT -ACCESS_METHOD=BG
TEMPLATE -SEGMENT -ALLOCATION=100
TEMPLATE -SEGMENT -BLOCK_SIZE=1024
TEMPLATE -SEGMENT -NOENCRYPTION_FLAG
TEMPLATE -SEGMENT -EXTENSION_COUNT=100
TEMPLATE -SEGMENT -GLOBAL_BUFFER_COUNT=1024
TEMPLATE -SEGMENT -LOCK_SPACE=40
TEMPLATE -SEGMENT -MUTEX_SLOTS=1024
TEMPLATE -SEGMENT -RESERVED_BYTES=0
!
TEMPLATE -SEGMENT -ACCESS_METHOD=MM
TEMPLATE -SEGMENT -ALLOCATION=100
TEMPLATE -SEGMENT -BLOCK_SIZE=1024
TEMPLATE -SEGMENT -DEFER
TEMPLATE -SEGMENT -NOENCRYPTION_FLAG
TEMPLATE -SEGMENT -EXTENSION_COUNT=100
TEMPLATE -SEGMENT -GLOBAL_BUFFER_COUNT=1024
TEMPLATE -SEGMENT -LOCK_SPACE=40
TEMPLATE -SEGMENT -MUTEX_SLOTS=1024
TEMPLATE -SEGMENT -RESERVED_BYTES=0
!
TEMPLATE -SEGMENT -ACCESS_METHOD=BG
!
DELETE -REGION DEFAULT
DELETE -SEGMENT DEFAULT
ADD -REGION AUSREG -DYNAMIC_SEGMENT=AUSSEG
ADD -REGION DEFAULT -DYNAMIC_SEGMENT=DEFAULT
ADD -REGION FRREG -DYNAMIC_SEGMENT=FRSEG
ADD -REGION POREG -DYNAMIC_SEGMENT=POSEG
ADD -REGION UKREG -DYNAMIC_SEGMENT=UKSEG
ADD -REGION USSALREG -DYNAMIC_SEGMENT=USSALSEG
ADD -REGION USSMZREG -DYNAMIC_SEGMENT=USSMZSEG
!
ADD -SEGMENT AUSSEG -FILE_NAME="AUS.dat"
ADD -SEGMENT DEFAULT -FILE_NAME="gtm.dat"
ADD -SEGMENT FRSEG -FILE_NAME="France.dat"
ADD -SEGMENT POSEG -FILE_NAME="Poland.dat"
ADD -SEGMENT UKSEG -FILE_NAME="UK.dat"
ADD -SEGMENT USSALSEG -FILE_NAME="USSAL.dat"
ADD -SEGMENT USSMZSEG -FILE_NAME="USSMZ.dat"
!
ADD -GBLNAME EURCentral -COLLATION=1
!
LOCKS -REGION=DEFAULT
ADD -NAME Australia -REGION=AUSREG
ADD -NAME EURCentral("Poland") -REGION=POREG
ADD -NAME EURWest("France") -REGION=FRREG
ADD -NAME EURWest("UK") -REGION=UKREG
ADD -NAME US("South","a":"m") -REGION=USSALREG
ADD -NAME US("South","m":"{") -REGION=USSMZREG
!

このコマンドは、GDEコマンドを表示して、はじめのセクションで説明したスパニング領域の例を再作成します。

Template

領域(REGIONs)とセグメント(SEGMENTs)を追加(ADDing)する時に、TEMPLATEコマンドはテンプレート(TEMPLATEs)として使用する <s0> - </s0>REGION と <s1> - </s1> REGION修飾子の値のセットをメンテナンスします。ADDコマンドが修飾子を省略する時、GDEはデフォルトとしてテンプレート(TEMPLATE)の値を使用します。

GDEは、 各ACCESS_METHODとしての -SEGMENT修飾子の値を分けたセットをメンテナンスします。GDEがACCESS_METHODを変更する時、それはTEMPLATEsの適切なセットをアクティブにし、新しいACCESS_METHODとしてテンプレートのデフォルトをすべての未指定の修飾子にセットします。すべてのACCESS_METHODsための修飾子の値を表示するために、GDEのSHOWコマンドを使用します。

TEMPLATEコマンドのフォーマット:

T[EMPLATE] -R[EGION] [-REGION-qualifier...]
T[EMPLATE] -S[EGMENT] [-SEGMENT-qualifier...]

TEMPLATEコマンドは、object-type の仕様が必要です。

例:

GDE> template -segment -allocation=200000

このコマンドは、200000 GDSブロックのALLOCATIONを持つデータベースファイルを生成するこの時間の後に、任意のセグメント(SEGMENTs) が 追加(ADDed)されるように、セグメントテンプレートを変更します。

Verify

VERIFYコマンドは、現在のグローバルディレクトリへの入力情報を検証します。それは、領域(REGION)へマップするすべての名前を確認するために、名前から領域(name-to-region)のマッピングをチェックします。VERIFYコマンドは、 領域(REGION)がセグメント(SEGMENT)へマップし、セグメント(SEGMENT)が唯一の領域(REGION)へマップし、セグメント(SEGMENT)がRMS UNIXのファイルへマップすることを、それぞれ保障するために、領域からセグメント(region-to-segment)のマッピングをチェックします。EXITコマンドは、暗黙のうちに VERIFY <s0> - </s0> ALL 実行します 。

VERIFYコマンドのフォーマット:

V[ERIFY]
V[ERIFY] -N[AME] [namespace]
V[ERIFY] -R[EGION] [region-name]
V[ERIFY] -S[EGMENT] [segment-name]
V[ERIFY] -M[AP]
V[ERIFY] -G[BLNAME]
V[ERIFY] -T[EMPLATE]
V[ERIFY] -A[LL]

オブジェクトタイプ(object-type)はオプションです。-MAP, -TEMPLATE, -ALL は、特別な修飾子で、以下のように使われます:

-MAP

すべて名前(NAMEs)が領域(REGION)へマップし、すべての領域(REGIONs)がセグメント(SEGMENTへマップし、すべてセグメント(SEGMENTs)がファイルへマップすることをチェックします。

-TEMPLATE

すべてのテンプレート(TEMPLATEs)が 、現在、矛盾なく有用であることをチェックします。

-ALL

すべてのマップとテンプレート データをチェックします。

修飾子の無いVERIFY、 VERIFY -MAP, VERIFY -ALL は、それぞれ、 すべて現在の情報をチェックします。

例:

GDE> verify -region regis

このコマンドは、領域 rgis を検証します。

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