第6章. GT.M ジャーナリング

改訂履歴
改訂 1.12006年4月1日
2006年の最後のドラフトを公開

目次

ジャーナリングを使用するかどうかを決定する
ジャーナリングに対する問題のタイプ
ジャーナリングの利点
ジャーナリングの欠点
その他の考慮事項
ジャーナリングの設定
トランザクションフェンシング(囲い込)
ジャーナルファイルの操作
ジャーナルファイルの処理
破損したデータベースファイルの回復
回復後の処理
ジャーナリングのGT.M言語拡張
ZTSTARTとZTCOMMIT
VIEW キーワード
$VIEW() キーワード
MUPIP Set
SETオブジェクトを識別する修飾子
SET アクション修飾子
SET -JOURNAL オプション
SET -JOURNAL 参考例
SET -REPLICATION オプション
データベースへのMUPIP SETとスタンドアロンアクセス
MUPIPのBACKUP修飾子
MUPIP JOURNAL
ジャーナルファイル選択引数
ジャーナル アクション修飾子
ジャーナル ディレクション修飾子
ジャーナル時間修飾子
ジャーナル シーケンス番号修飾子
ジャーナル Control修飾子
ジャーナル選択修飾子
ジャーナル修飾子の規則と互換性
ジャーナル抽出フォーマット

いわゆる "ACID" と呼ばれるトランザクション処理システムの4つのキーのプロパティは、原子性(Atomicity:アトミック性),一貫性(Consistency),独立性(Isolation),永続性(Durability))です。GT.Mのトランザクション処理は、TStartとTCommitコマンドの使用を通して最初に3つを提供します。永続性(Durability)は、ジャーナリングの使用を通して提供されます。

GT.Mを含むデータベースシステムはデータベースのリカバリを提供するためのジャーナルファイルを使用します。それによって、システムのハードウェアおよびソフトウェアの障害に直面する際に回復力を提供します。ジャーナリングは、データベースの更新に関係する情報を記録するためにジャーナルファイルを使用します。

注意:ジャーナリングは良いシステム構成と設計のための代用物ではありません。たとえば、同じディスクコントローラ上にデータベースとそのジャーナルファイルがある場合、そのコントローラ上のハードウェア障害は、両方のファイルと回復性の予防を破壊することになります。したがって、ジャーナリングの使用は、堅牢なシステムを構築するために他の技術を補完します。

ジャーナリングはMのプログラミングが必要です。しかし、この章以降で説明されるMコマンドは、ジャーナリングの価値を高めるでしょう。

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