いわゆる "ACID" と呼ばれるトランザクション処理システムの4つのキーのプロパティは、原子性(Atomicity:アトミック性),一貫性(Consistency),独立性(Isolation),永続性(Durability))です。GT.Mのトランザクション処理は、TStartとTCommitコマンドの使用を通して最初に3つを提供します。永続性(Durability)は、ジャーナリングの使用を通して提供されます。
GT.Mを含むデータベースシステムはデータベースのリカバリを提供するためのジャーナルファイルを使用します。それによって、システムのハードウェアおよびソフトウェアの障害に直面する際に回復力を提供します。ジャーナリングは、データベースの更新に関係する情報を記録するためにジャーナルファイルを使用します。
注意:ジャーナリングは良いシステム構成と設計のための代用物ではありません。たとえば、同じディスクコントローラ上にデータベースとそのジャーナルファイルがある場合、そのコントローラ上のハードウェア障害は、両方のファイルと回復性の予防を破壊することになります。したがって、ジャーナリングの使用は、堅牢なシステムを構築するために他の技術を補完します。
ジャーナリングはMのプログラミングが必要です。しかし、この章以降で説明されるMコマンドは、ジャーナリングの価値を高めるでしょう。